熊本県の大雨による河川の氾濫と油流出事故について

熊本県の球磨川の氾濫について

 

2020年7月3日から4日にかけて、熊本県を記録的豪雨が襲いました。

1時間に100mmを超える大雨を観測した地域もあり、
土砂崩れや河川の氾濫が発生してしまいました。

住民が被害に巻き込まれてしまったケースもあり、
数日経った現在でも球磨郡では避難指示・避難勧告が出ており、
引き続き警戒態勢が続いています。

 

川の氾濫

 

 

河川の氾濫と油流出事故について

 

今回の大雨の影響で大規模な土砂崩れや河川の氾濫が起きていますが、
現在のところ大規模な油流出事故は確認しておりません。

しかし流れてくる土砂から油が混じった臭いがする、
という声もあがっている為、少なからず油が流出してしまっているようです。

油が流出してしまうと周囲の人・環境に多大な悪影響を及してしまい、
重大な事故に繋がってしまうこともあります。

河川の氾濫と共に油流出事故が発生した場合は、
漏れた油が水の流れに乗りどんどん広がっていってしまいます。

 

水面の油膜

 

油が広がった先が田畑であった場合はそこでは収穫ができなくなりますし、
養殖場であれば魚を処分しなければならないかもしれません。

原因が大雨や台風であったとしても、
油の保存や管理の方法が適切でなく過失が認められた場合、
汚染した環境の浄化や被害を受けた人々の生活の補償の責任が発生することもあります。

このような更なる被害を起こさない為にも、
油の管理・保存は適切に行わなければなりません。

小規模な油の流出も要注意

 

大規模な油の流出事故はニュースに取り上げられることもあり、
浄化作業が必要になることをご存知の方も多いと思いますが、
少量であっても油をこぼしてしまうと対策が必要になってきます。

例えば大雨によって軽度の浸水が起こり油が漏れてしまったり、
ドラム缶に溜めている廃油がこぼれてしまうというケースが起こるかもしれません。

油は少量でもしっかりと油膜と臭いの痕跡を残しながら広がっていきますし、
上で述べたような田畑や養殖場の被害者からすると、
油の量はではなく油が入ってきた時点で問題になってしまうのです。

大きなタンクだけではなく、
ドラム缶やペール缶サイズでも油を取り扱っている方は、
その管理や油が流出してしまった際の対策を日頃から考えておきましょう。

 

油の入ったドラム缶

 

 

油が河川等に流出した際の対策

 

油が河川等に流出してしまった場合まずはそれ以上油汚染が拡散しないように、
セルフェンスのようなオイルフェンス等で油を堰き止めることが重要です。

油は水に浮き様々な場所に付着し汚染しながら流れていき、
放っておくとどんどん汚染被害が拡大していってしまう為です。

河川の氾濫で大規模な汚染の場合は堰き止めるのが難しいかもしれませんが、
その場合は水が引いた後即座にオイルゲーターやセルソーブ等で、
拡散した油を回収することが大切です。

 

油吸着材による油漏れ対策

 

この作業が遅れてしまうと雨が降ったり水が流れた際に、
水と一緒に再度油が流れてまた被害が拡大してしまう恐れがあります。

常日頃から油流出事故に対する意識を高め、
バルブやタンク・配管の劣化や破損には注意をし、
未然に油流出事故を防ぐことも大切です。

油が流出してしまった際には瞬時に対応できるよう、
日頃から油流出事故の対策の準備を行っておきましょう。

バイオフューチャーの油吸着材や流出対策セットは、
こちらからご覧ください。

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