油流出事故の相談・浄化事例
土壌汚染に関する相談
ある日、重機を扱う企業から油が流出してしまったと相談が、
バイオフューチャー宛に入ってきました。
場所はとある駐車場で、そこで使用していた重機から流出してしまいました。
原因は作業ミスでホースがはずれていて、
そのホースから作動油が約200リットル程度流出してしまったそうです。
200リットルもの作動油が流出しまいましたが、
この現場での被害はそこまで大きくなりませんでした。
まずその理由の一つがここの土が非常に固かったことです。
土を掘ることが困難な程土が固かった為、
流出した油が地下まで浸透せずにすみました。
もう一つの理由が、油が流出してしまってからすぐに連絡を頂けたことです。
油を流出してから時間が経てば経つほど拡散してしまいます。
よってどれだけ早く対応したかが被害を抑えるポイントとなります。
この企業は流出してしまった翌日にバイオフューチャーに連絡をし、
バイオフューチャーはその翌日には浄化の作業を行いました。
この迅速な対応が油流出事故の際の重要なポイントです。
油流出事故に対して行った対処
土壌・地面にこぼれた油に対しては、油吸着分解剤オイルゲーターが活躍します。
粉状の油吸着分解剤で油と接触することで瞬時に油を内部に取り込みます。
このオイルゲーターを油がこぼれた汚染範囲(約50㎡)に撒布しました。
12kg入り/袋を14袋(計168kg)使用しました。
そして油とオイルゲーターを接触させる為に、
重機で地表から5~10cm程度の所の汚染土壌とオイルゲーターを撹拌しました。
オイルゲーターを散布した後は、
鉱物油分解菌の液体バイオHCを噴霧しました。
基本的にはオイルゲーターを撒布し撹拌をすれば効果は十分ですが、
同時に鉱物油分解菌を使用し油分解の効率を高める用途と、
万が一油と接触できていない可能性や地下に浸透している可能性を考慮し、
保険として使用しました。
本来であれば油がどんどん地下へ浸透していってしまうのですが、
上記でも記述した2点により汚染が拡大していなかった為、
地上から5~10cm程度の所までしか汚染されていませんでした。
油流出の被害を抑える為には
ここの油流出事故の現場では被害が拡大する前に対処できましたが、
そうでなかった場合どのようになるのかを説明していきたいと思います。
油が流出してからの対処が遅れてしまった場合、
油が土の隙間を通り地下へ地下へと浸透し汚染範囲が拡大していきます。
これだけでも汚染範囲は拡大し被害も大きくなってしまいますが、
流出した油が地下水へ到達すると更に被害は大きくなってしまいます。
油が地下水へ到達するとその水の流れに乗り、
油の痕跡を残し汚染しながら近くの用水路・池・河川を通り、
最終的に海まで到達してしまうこともあります。
対処が遅れてしまうと被害がとてつもなく広がってしまう可能性があります。
被害が大きくなればなるほど、浄化しなければならない範囲が広がる上に、
そこで生活・仕事をしている人々に賠償する責任が発生する可能性も増えます。
このような被害を拡大させない為に、
油流出した際は迅速な対応が求められます。
対応が早ければ早いほど被害を抑えられる可能性は高くなります。
油を取り扱うことのある方は万が一流出した際の対処方法を事前に頭に入れ、
油吸着材を用意する、連絡や報告する先を確認する等、
しっかりと対策を行っておくことを強くお勧めします。
バイオフューチャーのオイルゲーターやセルソーブ・セルフェンスは、
油流出事故の際に大活躍します。
またこのような油流出対策キットとしてセットになった、
スピルキットや緊急油処理ボックスも取り扱っておりますので、
こちらも併せてご覧ください。
また、油が流出してしまった際には是非バイオフューチャーにご相談ください。
油流出事故に対する事前の対策に関する相談も承っています。
油流出事故対策のプロが、現場に応じた対処方・解決策をご提案いたします。