汚染土壌の処理方法は?近年注目のバイオによる浄化もご紹介
汚染土壌の処理方法と処理施設をご紹介
汚染土壌の処理方法や処理施設の種類について、ご存知でしょうか。
土壌汚染は工場や施設からの特定有害物質や油の流出によって発生するもので、環境や健康に悪影響を及ぼします。そのため、汚染土壌は適切に処理される必要があります。
汚染された土壌の処理方法は掘削除去、オンサイト浄化、バイオレメディエーションなどの原位置浄化、さまざまな処理方法があります。この中で、掘削除去は最も一般的な処理方法ということもあり、土壌汚染の初期検討段階でまず候補に挙がる方法と言えるでしょう。
当社はバイオレメディエーションを取り扱っておりますが、さまざまな処理方法をご検討されるお客様から「掘削除去で取り除かれた汚染土壌はどのように処分するのか」などご質問を頂くことがあります。
今回のコラムでは、処理方法のひとつ「掘削除去」について、また処理施設や掘削除去以外の選択肢について、わかりやすくご紹介します。処理方法にはそれぞれ特徴がありますので、しっかりと理解を深め、最適な選択肢を選ばれることをおすすめします。
掘削除去とは
掘削除去とはどのような方法なのか、最初にご紹介しましょう。
掘削除去は汚染土壌を重機などで掘削し、直接取り除く方法です。浄化と工期の確実性が高いため、よく選ばれている浄化方法のひとつです。
掘削除去によって搬出された汚染土壌は、都道府県知事の許可を受けた処理業者・施設によって適切に処理されます。
汚染土壌の処理施設は、以下の5種類に分類されます。
浄化等処理施設 | 加熱処理、化学処理、生物処理などにより、汚染土壌から特定有害物質を取り除く。 |
セメント製造施設 | 汚染土壌をセメントなどの製品の原材料として使用し、セメントを製造する。 |
埋立処理施設 | 搬出された汚染土壌を埋め立てて処分する。 |
分別等処理施設 | 汚染土壌からコンクリートくずや岩石などの混入物を除去し、土壌の含水比を調整する。汚染状態は変化しないため、再処理が必要である。 |
自然由来等土壌利用施設 | 自然由来の土壌を土木構造物(道路など)や港湾施設の材料として利用する。 |
掘削除去の課題
掘削除去は汚染物質をその場から運び出すため確実に除去できますが、一方で課題(デメリット)もあります。
- ・高額な処理費用
汚染土壌の掘削と運搬には高額な費用がかかります。処理施設での処分費用に加え、新しい土壌の購入や埋め戻し作業の費用も含め、一般的に1㎥あたり5万~10万円程度が相場となり、状況によってはさらに高くなることもあります。
高額な工法のため、不動産の価値よりも掘削除去にかかる費用が上回るケースもあります。
- ・環境への負荷
掘削や運搬に使用する重機やトラック、また処理施設で行われる汚染土壌の処理では、エネルギー消費や二酸化炭素の排出を伴い、環境への影響が懸念されます。
これらの課題を十分に考慮し、掘削除去の選択を検討しましょう。
汚染土壌の浄化方法
汚染土壌の浄化方法には、掘削除去以外の方法があることをご存知でしょうか。
浄化方法は、これまでご紹介してきた掘削除去のほかに、「オンサイト処理」「原位置浄化」があります。
それぞれの浄化方法についてご説明します。
- ・オンサイト処理
汚染土壌を掘削し、現地で薬剤を使用して土壌の浄化を行い、その後、浄化した土を埋め戻す方法です。この方法は、掘削除去よりも費用を抑えることができます。
- ・原位置浄化
土壌を掘削することなく薬剤や微生物製剤を注入したり、集水井戸を設置して汚染物質を分解する方法です。環境への負荷が小さく、掘削除去やオンサイト処理のように掘削を伴わないため、浄化費用も抑えられます。
当社バイオフューチャーが提供するバイオレメディエーション技術は、オンサイト処理、原位置浄化、またはその両方の組み合わせによって浄化します。
これらの浄化方法については、以下のコラムで詳しくご紹介しています。
土壌汚染の改良費用の目安はいくら?土壌汚染の調査や浄化にかかる費用をご紹介します
バイオフューチャーによる汚染土壌処理方法(浄化)の特徴
バイオフューチャーによる汚染土壌の処理方法(浄化)の特徴とは、どのようなものでしょうか。
バイオフューチャーでは、微生物(バイオ)の力を活用した汚染土壌の浄化、つまりバイオレメディエーションを専門に行っています。
バイオレメディエーションとは、「bio=生物」と「remediation=修復」を組み合わせた造語で、生物を利用して環境を修復する技術を指します。
当社のバイオレメディエーションには、以下の特徴があります。
- ・安全で経済的
- ・ワンストップ対応
- ・豊富な実績
ここからは、当社の特徴について詳しくご説明しましょう。
安全なバイオを使用し、費用も抑えられる
バイオフューチャーでは、汚染土壌の処理に、納豆菌と同程度の安全性を持つ微生物を使用しています。もともと地球にいる微生物を利用した浄化方法のため安全性が高く、安心してお使いいただけます。
バイオレメディエーションは現場で直接浄化を行いますので、掘削や汚染土壌の搬出、処理施設での処分といった工程が不要です。このため、掘削除去と比べて二酸化炭素の排出量が大幅に削減でき、環境への負荷を最小限に抑えることができます。
また、前述のとおり、バイオレメディエーションは土壌の掘削を伴うほかの処理方法と比べて費用を抑えられます。重機や労働力を減らせるうえ、新たな土壌の用意や汚染土壌の処分に高額な費用がかからないため、全体的な費用を大幅に削減できます。
このように、バイオレメディエーションは安全でコスト効率が良い浄化方法と言えるでしょう。
浄化計画の立案から浄化作業・報告までワンストップで対応
バイオフューチャーでは、汚染土壌の浄化計画の立案から浄化作業、さらに行政や社内への報告書の作成まで、一貫して対応しています。
また、土壌汚染の調査と土壌の浄化が必要な場合、バイオフューチャーでは土壌汚染調査には対応しておりませんが、外部のボーリング会社や地元の調査会社への依頼をご提案し、調査から浄化までのプロセスを通してお客様をサポートします。
浄化資材の販売も行っておりますので、必要な資材のみを購入することも可能です。
バイオフューチャーでは汚染土壌の処理に関するあらゆるニーズに対応し、安心してご依頼いただける体制を整えています。
汚染土壌浄化実績が多数あります!
バイオフューチャーは、さまざまな汚染土壌の浄化において豊富な実績があります。
例えば、ガソリンスタンドでの油汚染土壌や、クリーニング店で発生するテトラクロロエチレンなどの特定有害物質による汚染土壌など、多岐にわたるケースに対応してきました。そのため、さまざまな土壌汚染に関する専門的な知識と豊富な経験を蓄積しています。
当社には浄化のプロフェッショナルが在籍し、高度な専門知識と豊富な実績を活かして、複雑な土壌汚染問題にも対応しています。現場の状況に応じた最適な処理方法をご提案します。
汚染土壌の処理に関してお困りの方は、ぜひバイオフューチャーにご相談ください。
バイオフューチャーの汚染土壌処理方法(浄化事例)
バイオフューチャーの汚染土壌の処理方法について、事例をご紹介しましょう。
【事例1】
場所 | 埼玉県大宮市 自動車解体工場跡地 1,100㎥ |
汚染要因 | 自動車の廃油(ガソリン、オイル等)による土壌汚染 |
処理方法 | オイルゲーターの撹拌、液体バイオ製剤HCの散布と注入 |
【事例2】
場所 | 兵庫県加東市 ガソリンスタンド |
汚染要因 | 地下タンクからの油漏洩(ガソリン等) |
処理方法 | オイルゲーターの撹拌、液体バイオ製剤HCの散布 |
【事例3】
場所 | 宮城県 |
汚染要因 | テトラクロロエチレンなどの塩素系有機化合物による土壌汚染 |
処理方法 | 液体バイオCL・栄養剤の投入 |
汚染土壌の処理方法にお困りの方はバイオフューチャーまでご相談ください。
汚染土壌の処理方法でお困りごとがありましたら、バイオフューチャーにご相談ください。
今回のコラムでは、掘削除去によって搬出された汚染土壌の処理方法や、掘削除去以外の浄化方法、そしてバイオフューチャーにおける浄化の特徴や事例についてご紹介しました。
バイオフューチャーはガソリンスタンドでの油汚染土壌や、クリーニング店で発生したテトラクロロエチレンによる汚染土壌など、さまざまなケースに対応してきた実績があります。当社が提供するバイオレメディエーションは、複数の処理方法の中でも最も安全で自然に優しい方法です。
微生物の力を利用した当社のバイオレメディエーションの技術を、自信を持ってご提供します。
汚染土壌の処理についてご不明な点やご質問がありましたら、どうぞお気軽にバイオフューチャーまでお問い合わせください。