油汚染土壌の処理方法!微生物の力で油臭も油膜も解決します!

油汚染 土壌 処理 バイオフューチャー

油汚染 土壌 処理 バイオフューチャー

油汚染土壌の処理方法とは?除去方法や当社の浄化事例をご紹介

油汚染土壌の処理方法について、除去方法や当社が対応した浄化事例をご紹介します。

ガソリンスタンドや工場のように油を取り扱う場所では、土壌汚染が発生する可能性があることをご存知でしょうか。

例えば、ガソリンスタンドにおいては、廃業の際に地下に埋められているタンクを引き抜くと、タンクの周辺がガソリン(油)で汚染されているケースがよくあります。また、燃料として油を使用している工場でも、経年劣化による部品の破損などにより油が漏れ、油汚染問題につながる場合があります。

このような油汚染の土壌処理に対処するため、「油汚染対策ガイドライン」があります。このガイドラインでは、土壌汚染対策法で特定有害物質として規定されていない「油」の汚染問題に対し、どのように考え、対応すべきかを示しています。油汚染対策の目標は、人が感覚的に不快と感じる「油臭・油膜」による生活環境への悪影響を排除することです。

「油」そのものは私たちの生活に無くてはならないものですので、人への健康被害や環境に配慮しながら、適切に取り扱うことが非常に重要です。

まずは、油汚染した土壌の一般的な処理方法についてご紹介しましょう。

 

油汚染土壌の3つの処理方法(掘削除去・オンサイト浄化・原位置浄化)

油汚染した土壌の処理方法は、主に次の3つに分けられます。

掘削除去 油汚染土壌を掘削してその場所から運び出し、そこに新しい土壌を入れる方法。
オンサイト浄化 油汚染土壌を掘削し、現地で薬剤等を使用して浄化し、無害化した後に再び埋め直す方法。
原位置浄化 油汚染土壌にバイオ(微生物)や薬剤等を注入し、土壌を掘り起こさずに浄化する方法。

 

浄化方法にはそれぞれメリットとデメリットがあり、油汚染土壌の汚染状況や周辺環境、お客様のご要望(予算や工事期間など)などによって最適な浄化方法は異なります。

それぞれの浄化方法については、こちらで詳しくご紹介していますので、ぜひ参考になさってください。

土壌汚染の改良費用の目安はいくら?土壌汚染の調査や浄化にかかる費用をご紹介します

 

バイオフューチャーの油汚染土壌の処理方法・処理資材

バイオフューチャーの油汚染土壌の処理方法や処理資材についてご説明します。

油汚染 土壌 処理 バイオ

当社バイオフューチャーでは、「バイオレメディエーション」というバイオ(微生物)の働きを利用し汚染物質を分解・浄化する方法を行っています。バイオレメディエーションは環境に優しい浄化技術として近年注目されており、需要が高まっている浄化方法です。

バイオフューチャーはこの方法で25年以上環境の浄化を行ってきた実績があります。ガソリンスタンド跡地や工場などから漏れた油汚染土壌の処理のほか、クリーニング跡地から発見された特定有害物質の処理についても、バイオレメディエーションによる方法で浄化します。

油汚染土壌の処理には主に次の2種類の資材を使用しています。

  • 油吸着分解剤オイルゲーター(NETIS 掲載期間終了技術)
  • 液体バイオ製剤HC(鉱物油分解菌)

油汚染の範囲や、土壌や地下水の汚染状況、その他お客様のご要望や予算によって、使用する資材は1商品のみ使用する場合もあれば、上記2点の商品を併用する場合もあります。

ここからは、2つの商品の特徴や使用方法について、詳しくご紹介します。

 

油吸着分解剤オイルゲーター(NETIS 掲載期間終了技術)

オイルゲーターは、天然素材から作られた粉状の油吸着分解剤で、土壌や床面にこぼれてしまった油の吸着回収・分解を目的として使用します。

オイルゲーターは油と接触すると瞬時に油を吸着します。土壌に使用する場合は、オイルゲーターを散布し、重機などで撹拌することで油とオイルゲーターを接触させます。吸着した油はオイルゲーターに含まれる天然微生物の力を利用し、水と二酸化炭素に分解されます。一度取り込まれた油は雨に濡れても再び溶け出さないため、悪天候でも安心です。

オイルゲーター自体も100%生分解性のため、使用後はそのまま土壌に放置しておけば自然に戻り、産業廃棄物として処理する手間が省けます。
 
コスト削減や汚染土壌の処分の手間を抑えられる点もオイルゲーターの大きなメリットです。しかし、オイルゲーターに取り込まれた油は微生物が時間をかけて分解しますので、掘削除去に比べると浄化に時間がかかることがあります。

油汚染 土壌 処理 オイルゲーター

 

液体バイオ製剤HC(鉱物油分解菌)

鉱物油分解菌の液体バイオ製剤HCは、オイルゲーターと同様に、油と接触することで油を水と二酸化炭素に分解します。液体バイオ製剤HCの使用方法は、注入管から油汚染した土壌に注入したり、噴霧器で地表面に散布し土壌に浸透させます。

オイルゲーターは粉状なのに対し、液体バイオ製剤HCは液体ですので、広範囲に散布しやすく、土壌の隙間にも浸透します。

重機での掘削が難しいほど油汚染が土壌の深くまで到達している場合や、土壌に浸透して地下水に到達した油の分解に、液体バイオ製剤HCが活躍します。

油汚染 土壌 処理 液体バイオ製剤HC

 

バイオフューチャーの油汚染土壌処理の事例をご紹介

バイオフューチャーの油汚染の土壌処理事例を3つご紹介します。

バイオフューチャーでは、油汚染による土壌処理の実績が多数あります。土壌調査結果と現場の状況などから判断し、最適な浄化方法をご提案しています。

  • ・浄化事例1
場所 埼玉県大宮市 自動車解体工場跡地 1,100㎥
汚染要因 自動車の廃油(ガソリン、オイル等)による土壌汚染
浄化方法 オイルゲーターの撹拌、液体バイオ製剤HCの散布と注入

 

油汚染 土壌 処理 自動車解体工場跡地

油汚染 土壌 処理 注入作業

 

  • ・浄化事例2
場所 兵庫県加東市 ガソリンスタンド
汚染要因 地下タンクからの油漏洩(ガソリン等)
浄化方法 オイルゲーターの撹拌、液体バイオ製剤HCの散布

 

油汚染 土壌 処理 ガソリンスタンド

油汚染 土壌 処理 散布

 

  • ・浄化事例3
場所 千葉県茂原市 公民館
汚染要因 地下タンクからの油漏洩(灯油)
浄化方法 オイルゲーターの撹拌、液体バイオ製剤HCの散布

 

油汚染 土壌 処理 公民館

油汚染 土壌 処理 油漏洩

 

油汚染土壌の処理にお困りの方はバイオフューチャーまで!

油汚染による土壌の処理でお困りでしたら、バイオフューチャーにお任せください。

油汚染 土壌 処理 バイオフューチャー

今回のコラムでは、油汚染土壌の処理方法や、バイオフューチャーにおける油汚染土壌の浄化事例についてご紹介しました。

当社バイオフューチャーは、バイオの力を利用して土壌や水、空気などを浄化するバイオレメディエーションのプロです。バイオという自然に還る性質を最大限に活用し、環境保全を最優先した浄化処理を行っております。油汚染土壌の処理は得意分野です。

今回ご紹介した油汚染土壌だけでなく、クリーニング跡地のテトラクロロエチレンなどによる土壌汚染、池や湖沼などの汚染の浄化にも対応しています。お客様からのご要望がありましたら、浄化処理からモニタリング、行政への報告まで一貫して対応することもできます。また、資材のみの販売も行っておりますので、必要な方はお気軽にお問い合わせください。

土壌調査により土壌汚染が検出され、浄化方法に迷われましたら、バイオフューチャーが最適な方法をご提案いたします。

 

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