河川への油流出が起きた際の対応方法と被害を抑えるためのポイントをご紹介!
河川へ油流出の対応の重要性について
河川へ油流出が起きてしまった際の正しい対応方法をご存知でしょうか。
現代の我々の生活には油を使用する機会が溢れています。
例えば車や重機や機械を動かすだけでもエンジンオイルや燃料や作動油といった様々な油を使用しますし、工場では潤滑油や切削油といった工業用の油も多く存在します。
このように油は便利である一方で、事故で流出してしまうと環境を汚染する物質へと変貌します。
油流出が発生し適切な対応を行わないと広範囲に拡散し、同時に汚染の被害も大きく広がっていくため、どれだけ早く対応できるかが重要になってきます。
特に河川に流出した場合は、水に浮いた油が川の流れに乗りどんどんと汚染範囲を拡大してしまうため、陸上以上に迅速で適切な対応が求められます。
河川に油流出してしまうとどうなる?
河川への油流出が発生し適切な対応を行えなかった場合、河川の汚染は時間の経過と共にどんどん広がっていきます。
アスファルトやコンクリート等の地面に油がこぼれると側溝を伝い、場合によってはすぐに河川へ流出してしまう場合もあります。
土壌にこぼれた場合は時間経過と共に地下へ浸透していき、地下水に到達してしまうと地下水の流れと共に汚染の拡散は加速します。
こちらも適切に対応しなければ、河川へ到達してしまう場合もあります。
流出した油が河川へ到達すると、油臭と油膜という痕跡を残しながら物凄い勢いで河川へ広がっていき、最終的には海まで流れ出てしまいます。
河川や海へ流出すると浄化の範囲や費用や手間が爆発的に増えてしまうため、被害を抑えるためには河川へ流出させないこと、また流出した際の対応をしっかりと行うことが重要になってきます。
河川に油流出した際の対応方法
河川に油流出した場合はどのような対応を行えば良いのでしょうか。
河川への流出の被害を抑える上では、流出させないことが非常に重要ですが、万が一河川に流出してしまった際の対応の一例を紹介していきたいと思います。
車や重機、工場等で日常的に油を使用する方は、河川への流出が起きてしまった際の対応方法を頭に入れ、いざという時に迅速に対応できるようにしておきましょう。
対応①油の流出源を特定する
まずはじめに行う対応としては、油流出事故が起きてしまった原因となる箇所を特定し、それ以上流出しないようにします。
配管やタンクが破損している場合はそこを塞ぐ等の対応で、応急処置を行います。
対応②河川にそれ以上油が流出しないようにする
繰り返しになりますが流出した油が河川に到達すると汚染が一気に広がります。
そうならないために油流出が発生した近辺から河川へ繋がる箇所へ、バイオフューチャーのセルフェンスのような油吸着材を設置して対応します。
具体的な設置する箇所として、流出した場所の近くの側溝や集水桝の近くに設置すると効果的です。
対応③河川へ流出した油を堰き止める
流出した油が河川へ流れ出てしまった場合の対応として、下流へ流れ被害が拡大するのを抑えるために油を堰き止めることが重要です。
バイオフューチャーのセルフェンスのようなオイルフェンスや油吸着材を設置するなど対応を行うことで、下流へ流れ出るのを阻止することができます。
対応する際に川の流れが急な場合は、マット状の吸着材を使用すると油がマットの上を通過してしまう可能性があるため、フェンス状の高さがある吸着材をおすすめします。
またセルフェンスと油吸着材セルソーブを併用することで、より油の通過を阻止しやすくなります。
河川の近隣の方は河川への流出が起きた際に対応できるよう備えておきましょう。
日頃からオイルフェンスや油吸着材を設置する位置を検討しておくと、万が一の油流出事故が起きた際に迅速に対応ができ、被害を抑えることができます。
対応④流出した油を可能な限り回収する
オイルフェンスや吸着材によって堰き止めた油以外にも油が溜まっている箇所があるので、可能な限り回収します。
回収しなければならない油が大量にある場合は、始めにバケツや柄杓を使って回収します。
油が少なくなった段階でバイオフューチャーのセルソーブのような水に浮く吸着材を使用します。
油による汚染は水の上だけでなく岸辺の陸との境目にも及ぶ場合もあります。
その場合の対応方法としては、バイオフューチャーの油吸着分解剤オイルゲーターのような土壌やコンクリートやアスファルトで使用できる吸着材で回収します。
対応⑤行政や消防へ連絡をする
油流出が発生してから時間がある段階で、行政や消防へ流出が発生した旨を連絡します。
その際は油が漏れた日時や状況、漏れた油の量や種類、現在行っている対応等を連絡すると、その後のやり取りや対応がスムーズになります。
河川への油流出事故対策で活躍する油吸着材セルソーブ・セルフェンス
バイオフューチャーのセルソーブは古紙を特殊加工し水を吸わず油を吸う特殊加工が施された綿状の油吸着材です。
セルソーブは1キロで約10~15ℓ程度の油の吸着が可能です(油の種類によって異なります)
石油が原料のポリプロピレンの吸着材より油の吸着量に優れ、古紙を再利用しているので環境にも優しい吸着材です。
このセルソーブをネットに詰めてフェンス状にした製品がセルフェンスで、油の拡散防止に優れています。
セルフェンス同士を結び付けることもできるので、幅が広い河川でも対応できます。
セルソーブを不織布に入れ、回収しやすくしたセルマットも河川へ流出した油の回収対応で活躍します。
セルソーブもセルフェンスも使用期限は無いので、万が一の油流出事故の対応・対策として用意しておけば、何年でも保管しておくことができます。
油流出事故対策品、事故備えとして活躍するスピルキット
バイオフューチャーのスピルキットは、油流出事故が起きた際の緊急対応ができる製品が入ったボストンバッグ状のセット品です。
土壌やコンクリートやアスファルトに漏れた油を吸着分解する粉状のオイルゲーター、浮上油を吸着・回収するセルソーブ、不織布の中にセルソーブが入ったセルマット、拡散の防止で活躍するセルフェンス、その他ゴム手袋やゴミ袋等が入った、油流出事故の一次対応・対策品が入ったセットです。
ボストンバッグ状でコンパクトなので車やトラックに積んだり、事業所に置いておいてもそこまで大きな場所は取りません。
油流出が発生した際にはどれだけ早く対応できるかが被害を抑える鍵になります。
そのためスピルキットを準備しておくと、万が一の油流出が発生した際に油が拡散してしまうのを防ぎ、河川への到達も防げるかもしれません。
河川への油流出事故対策のことならバイオフューチャーへご連絡ください!
今回は河川への油流出が起きてしまった際の対応についてご紹介してきました。
河川へ油流出はまず迅速に対応して河川へ流出させないこと、流出してしまったらセルフェンス等で油を堰き止めてそれ以上下流へ流さないようにしたうえで油を回収することが重要です。
そのためにも日頃から油が流出してしまった時のために、スピルキットのような油流出への対応・対策品を用意しておきましょう。
また流出事故が起きてしまった時の対応方法や、油流出事故対策品の使用方法や使用先を共有しておくことが汚染や被害を抑えるポイントになります。
河川への油流出事故対策や対応方法について、また今回ご紹介したセルソーブやセルフェンスやスピルキットといった対策品についてのお問い合わせはバイオフューチャーまでご連絡ください。
油流出事故現場の浄化や事前対策を行っているバイオのプロが現場に合った最適な提案をいたします。