コンクリートに油染みが!車や機械からの油漏れ対処法ガイド

コンクリートに油染みができないように素早い対応を!落とすにはどうすればいい?
コンクリートに油染みを作らないためには、素早い対応が大切です。どれだけ早く対応できるかによって油染みや汚染の被害や対処の大きさが変わってきます。
逆にコンクリートに油染みができたり汚染する前に、 吸着材等で早めに回収できれば被害は非常に小さく抑えられます。燃料や車を扱う方は普段から緊急時の備えを怠らず、油染みや汚染を防ぐ準備をしておくことを強くおすすめします。
今回はよく挙げられる5つの対処方法で本当に落とすことができるのかをご紹介します。
- セスキ炭酸ソーダ
- 高圧洗浄機
- ディグリザー
- 洗剤
- 油除去専用アイテム
油染みに一刻も早く対処したい方は参考になさってください。
コンクリートの油染みはセスキ炭酸ソーダ(重曹+炭酸ナトリウム)で落とせるの?
重曹は油汚れに効果的な印象があるため、重曹などで簡単に落ちないかと思う方もいらっしゃるでしょう。
軽く汚れてしまった程度であれば、重曹と炭酸ナトリウムで構成されたセスキ炭酸ソーダである程度除去することができます。油が付着した部分にセスキ炭酸ソーダをかけて、水で濡らしたたわしやブラシでこすります。水で流し、落ちるまでこの工程を繰り返しましょう。
しかし、大量に油が漏れた場合やコンクリートに染み込んでしまった場合は、セスキ炭酸ソーダでは対応することができませんのでご注意ください。
高圧洗浄機で対処するときは前処理を行う
高圧洗浄機は付着後すぐに対処する場合に効果的です。高圧洗浄機を使用する前に、コンクリートに表面に残っている表面の油を拭き取り、脱脂剤を使用します。その後、洗剤を吹き付けて高圧洗浄機で油を取り除いていきます。こうした前処理を行うことで、油の広がりを抑えたり、洗浄成分の浸透性を高めることができます。
ただし、強い水圧で高圧洗浄機を使用すると周辺にダメージを与えることがあります。コンクリート周辺に水圧で壊れやすいものがある場合は、撤去してから作業するようにしましょう。
強力なディグリーザーであれば落とせる?
ディグリーザーはエンジンのお手入れ等に使用される強力なクリーナーです。強力なクリーナーなので、しっかりと落とせるのではないかと期待している方もいらっしゃるのではないでしょうか。確かに、家庭用洗剤より効果はあるかもしれませんが、ディグリーザーでも油が付着して時間が経ってしまった場合、完全に落とすのは難しいでしょう。
使い方は簡単です。コンクリートの油染みにディグリーザーをかけ、浸透させるために時間を置きます。その後、たわしやブラシなどでこすって洗い流します。クリーナーは水性なので水で流すことができますが、流すのを忘れてコンクリートにクリーナーが染み込むともシミの原因になるため、その点注意しましょう。
コンクリートの油染みに漂白剤はNG!アルカリ洗剤を使おう
コンクリートに油が染みると黒く見えることがあります。したがって、漂白剤を使用すれば黒くなった部分を元に戻せるのではないかと考える方もいるでしょう。確かに、漂白剤は油汚れを落とす作用があります。
しかし、油染みを落とす際に酸性の漂白剤を使用してはいけません。なぜなら、酸性の洗剤全般がコンクリートを傷めてしまうおそれがあるからです。
漂白剤などの洗剤でコンクリートに付着した油を落とす際は、アルカリ性の洗剤を使用しましょう。先述したセスキ炭酸ソーダもアルカリ性で、落とし方は同じです。
ただし、アルカリ洗剤を使用しても染み込んでしまった油を落とすのは難しいため、染み込む前に新聞紙などで油を吸い取ったあとに速やかに洗剤で洗い落としましょう。
こうした簡単な方法を使用すれば表面上は油が落ちたように見えますが、染み込んだ油を全て落とすことはできません。雨などで再び油が滲んだり、広がったりするのを防ぐためには専用の除去アイテムを使用することをおすすめします。
バイオフューチャーの油除去アイテム「オイルゲーター」は、コンクリートに染み込んだ油をできる限り吸着し、雨などで広がるのを防ぎます。ただ、一番キレイに落とすことができるのは、油が染み込む前に対処することです。油が漏れてしまったら、放置せずに早急に対処しましょう!
専用の除去アイテムを使用する
コンクリートの油漏れにはさまざまなアイテムが使用されますが、範囲が広い場合やキレイに落としたい場合は専用の除去アイテムを使用することをおすすめします。
バイオフューチャーは油染み・汚染対策ができる下記の製品をご用意しております。
- ・持ち運びや保管に便利なオイルゲーターの6kg缶
- ・緊急時の対策に必要な最低限の物をまとめたスピルキット
コンクリートではなく、床タイルの油汚れについてはこちらをご参考ください。
ここからは、専用の除去アイテムを使用した場合の対処方法についてご紹介します。
コンクリートの油染みの対処方法
コンクリートの油染みは燃料などをこぼした時の対応の仕方によって防ぐことができます。
まずはコンクリートに染み込む前に漏れた燃料を回収しなければなりません。
燃料拡散の防止には以下のようなアイテムを使用します。
- セルフェンス・・・側溝や近くの川などに漏れないよう拡散を防ぐ
- 専用クリーナー・・・漏れた燃料が染み込む前に、専用クリーナーを用いてオイルを浮かせる
- 油吸着材・・・クリーナーで浮かせたオイルを吸着し、回収する
これらを用いることで、油染みを防ぐことができます。
バイオフューチャーには、油漏れや油染み対策について 「どうやって対策・対処をしたらいいか」 というご連絡をいただきます。
油漏れは滅多に起こることではなく、 対処方法があまり頭に入っていない、コンクリートへの油染み・汚染対策をしていなかったというのは仕方がないことです。
コンクリートに油染みができないようにする一番簡単な方法は、油染みになる前にすぐに 「バイオフューチャーへご連絡ください!」ということです。
コンクリートへの油染み対策のご相談は、 こちらの電話番号(03-5272-1678)か、 お問い合わせフォームからご連絡ください。
バイオフューチャーはコンクリートの油の浄化を数多く行ってきており、いち早くご連絡いただければ、油染みになる前に素早く対処します。
現場やご希望に沿った対処方法、また油染み・汚染対策をバイオのプロがご提案いたします。
またこの記事では過去にバイオフューチャーにご連絡いただき、コンクリートの油染み対策や処理作業を行った現場事例を紹介します。
コンクリートへ燃料漏れが起きた際の影響
コンクリートへの燃料漏れを早急に対処しないと何が起こるのか、事例をご紹介する前に説明していきたいと思います。
まず一つ挙げられるのはこぼれた燃料などを放置すると、 コンクリートへじわじわ広がったり雨に流されることで汚染がどんどん広がってしまいます。
燃料が用水路や側溝等に入り川に到達すると海にも広がり、 そこから一気に汚染が拡大していきます。
汚染が拡大すると浄化する場所が増えるだけでなく、 周辺で生活する人々への賠償も大きくなっていく可能性があります。
またコンクリートに広がると、早めに対処しなければコンクリートに染み込み、油染みができてしまいます。
燃料やコンクリートの種類にもよりますが、油染みによってコンクリートが劣化する可能性もあるのでやはり早く対処しなければなりません。
いずれの悪影響もこぼれた直後に正しい対処をしておけば、 油染みや汚染被害を小さくすることができます。
日頃からコンクリートへの油染みや汚染対策をして万が一の事故に備えておくことが非常に大切です。
駐車場のコンクリートへ車のオイルが漏れた現場【case1】
駐車場のコンクリートへ車のエンジンオイルが漏れてしまった現場の油染み防止・浄化作業です。
まだ本格的な油染みになる前、コンクリートへオイルが漏れた直後にバイオフューチャーへ連絡をいただきました。
その時点で最優先で行うべき「流出源を特定し流出は止める」は既に行っていた状態でしたので、除去作業と油染み対策を行いました。
当日のうちに赴いて行った浄化方法や油染みの対策方法をご紹介します。
①油の拡散を防止する
この駐車場の目の前には側溝があり、 ここにオイルが流れてしまうと油染みや汚染が一気に広がってしまう可能性があるため、 側溝にセルフェンスを設置しました。
流出した燃料の拡散の防止、コンクリートへの油染みの対策は早い段階で行うことが重要です。
②コンクリートに染み込んだオイルを浮き上がらせる(油染み対策)
コンクリートへオイルがこぼれてからあまり時間は経っていなかったものの、 放置すると油染みになりそうな状態でした。
油染みにならないよう、コンクリートに染み込んだオイルを除去する為に、 油剥離能力が高い洗浄剤バイオエクセレントを噴霧しました。
その後効果をより出すために10〜20分程放置することで、 油染みになる前にコンクリートからオイルを浮き上がらせ除去しやすくします。
③コンクリートへこぼれたオイルの回収
コンクリートへの油染み対策をしてオイルを浮かび上がらせたら、コンクリートの表面に残っているオイルと共に回収します。
コンクリートから浮かび上がらせてもきちんと回収しなければ油染みになってしまいます。
コンクリートにこぼれたオイルに対して油吸着分解剤オイルゲーターを撒布します。
オイルゲーターは粉状の油吸着分解剤で、オイルと接触することでオイルを内部に取り込み、油染みや汚染を防ぎます。
接触させることが重要なのでオイルゲーターを撒布した後は、 デッキブラシ等でゴシゴシこすることで、 コンクリートの細かい凹凸に入り込んだオイルも吸着し、油染みを防止します。
コンクリートに撒いたオイルゲーターとオイルを接触させた後、 オイルゲーターをほうきや掃除機で回収します。
オイルゲーターは天然成分でできており、中のオイルを分解します。
一度吸着したオイルは濡れたりしても再溶出しないので、油染みの心配もなく放置してもいいのですが、 駐車場のコンクリートということで回収をしました。
コンクリートに漏れたオイル除去・油染み対策のその後
コンクリートに広がったオイルに対して使用したオイルゲーターを回収した後は、 そこから臭いも油膜もすっかりなくなりました。
もしご連絡が遅ければ油染みになっていたかもしれませんが、コンクリートに油染みも無く、無事除去の完了です。
物流拠点でトラックからコンクリートへ燃料が漏れた現場【case2】
物流拠点で、トラックからコンクリートへ燃料が漏れてしまった現場の油染み防止・汚染浄化作業です。
コンクリートへ燃料が漏れてから数日経ってからご連絡をいただいたため、油染みができていた状態でした。
この現場で行ったコンクリートの油除去やこれ以上油染みを広げないための作業をご紹介します。
①コンクリートへの油の拡散を防止する(油染み・汚染対策)
物流拠点内でもあまり通らない場所でしたが、 こぼれた燃料の上を車が通り油染みや汚染が広がらないようにカラーコーンで封鎖し、 車が入って来ないようにします。
またコンクリートに油染みができるだけでなく、水に濡れて広がってしまう可能性もあるので、 排水溝の近辺数か所にセルフェンスを設置しました。
②コンクリートへ漏れた燃料を回収する
ここでもコンクリートへ漏れた燃料に対してこれ以上油染みにならないよう、油吸着分解剤オイルゲーターを撒きます。
コンクリートへ広がった燃料と粉状のオイルゲーターが接触することで吸着するので、 燃料による汚れが見える箇所に満遍なく撒布して油染みが広がるのを防止します。
撒いた後は燃料とオイルゲーターを接触させるため、 油染みにならないようコンクリートをデッキブラシでゴシゴシ擦りました。
燃料とオイルゲーターを接触させたら、 掃除機やほうきでコンクリート上のオイルゲーターを回収します。
回収したオイルゲーターはトラック会社の方が焼却処分を行いました。
1つ目の事例の際にも説明しましたが、 オイルゲーターは放っておいても自然に戻りますし再溶出せず油染みにもならないので、 焼却処分も可能です。
コンクリートに漏れた燃料除去後の油染みについて
オイルゲーターを回収して、ここでのコンクリートの油除去作業は完了です。
コンクリートへ燃料がこぼれてしまってから数日間経っていたので、 その分コンクリートへ油染みが残ってしまいました。
しかしそれ以上の油染みは防ぐことができ、臭いと油膜はすっかりなくなり、すぐに車が通れるようになりました。
コンクリートへの油漏れが起きたら油染みになる前にバイオフューチャーへ!
コンクリートへの油漏れにお困りの際や、 油染み・汚染対策をご検討の方はバイオフューチャーへご連絡ください。
バイオフューチャーではバイオによる油染み対策や汚染の浄化を行っており、 現場や予算に合った提案をいたします。
コンクリートへの油染みや汚染対策品の販売も行っていますし、 訪問可能な距離ならば油染みにならないようにすぐにバイオのプロが現場に赴き、浄化作業を行うことも可能です。
オイル漏れや油染み・汚染対策にお困りの際はバイオフューチャーへ一度ご連絡ください!