油流出の責任とは?事故を防ぎ、被害を最小限に抑える備えも解説
油流出の責任はどこにある?事故が発生したらすぐにするべき事とは
油流出の責任について、責任の所在や詳細、そして事故発生時の対処方法をご存知でしょうか。
我々の身近には油を使う場面が溢れており、例えば車を動かす燃料やエンジンオイル、ボイラーや暖房を動かす為の重油や灯油といったように、事業者だけでなく個人の周りにも油を使う機会が多く存在します。
我々の生活の一部であり非常に便利な油ですが、管理ミスや事故により油流出事故が起きてしまうと途端に環境を汚染する物となってしまうため、速やかに対処しなければなりません。
もし事故が起きてしまった場合、その責任を取るのは油流出の原因者であるということが法律で決まっています。
流出した油を回収し環境を浄化する責任があり、その際発生した費用を負担する責任があります。
油流出事故は時間経過と共に汚染が広がってしまうため、浄化の範囲・費用・手間を抑えるためにもどれだけ早く適切な対応ができるかが重要です。
油流出の被害が拡大したら損害賠償を支払う責任も
油流出が起きてしまうと環境を浄化する責任、その費用を負担する責任があることを説明しましたが、さらに費用がかかってしまうこともあります。
それは流出事故が原因で近隣の農業や漁業行っている人々、その他近隣で生活する人々への悪影響が発生してしまった場合には、損害賠償を支払う責任です。
例えばある運送会社が河川へ油流出をしてしまい、河川周辺の地元の農家や漁業者が運送会社に対して損害賠償を請求し、責任を負った運送会社が損害賠償を支払ったという事例があります。
大きな責任問題が発生しないよう、責任者の方は事故防止の対策を充分にとり、万が一事故を起こしてしまった時には、被害を最小限に抑える対処を速やかに行うことが大切なのです。
油流出事故が起きた際の責任を放棄したらどうなる?
油流出事故を起こしてしまい、責任を放棄した場合はどうなるのでしょうか。
ここまでは油流出事故が起きた際には浄化する責任、それにかかる費用や損害賠償を負担する責任を油流出の原因者が負担するということを説明しました。
この責任を放棄して油流出事故を無視してしまった場合、更に事態が大きくなってしまいます。
繰り返しになりますが油流出による汚染は時間の経過と共に拡大していってしまうので、責任を無視すればするほど浄化にかかる費用や手間も増えていってしまいます。
それでも責任を放棄してしまうと懲役や罰金といった法的な措置が取られる場合もあるため、やはり油流出をしてしまった場合にはしっかりと原因者が責任をとり、対処しなければなりません。
油流出事故が起きた際の対処方法は?
油流出事故を起こしてしまった場合、責任者はどのような対処をとると良いのでしょうか。
流出させてしまった人に責任があるため、対処方法はしっかりと理解しておきたいところです。
繰り返しになりますが油が流出してしまった場合には、どれだけ早く対応できるかが汚染の被害を小さくするための鍵となります。
燃料や作動油を日常的に使う人は適切な油流出事故の対処方法を頭に入れ、万が一事故が起きてしまった際に迅速に行動できるようにしておきましょう。
油の流出源を突き止め流出を止める
最初に行うべきことは油の流出源を突き止め、新たな被害を止めることが重要です。
配管や容器が破損して油が流出している場合にはそこを塞いだりする等の応急処置をします。
油の拡散の防止
次に行うべきことは、油流出の汚染がそれ以上広がらないよう近辺の側溝や水の通り道に、バイオフューチャーのセルフェンスのようなオイルフェンスを設置し油の拡散を防止します。
この作業を行わないと、流失した油が排水溝等からどんどんと川や海へ流れてしまい、被害が一気に大きくなり浄化にかかる費用と手間も大きく膨れ上がってしまいます。
流出した油を可能な限り回収する
ここでようやく流出した油を可能な限り回収します。
水上と地上では油の回収に使う資材も異なるため注意が必要です。
水に浮いた油(浮上油)を回収する場合は、バイオフューチャーの綿状の油吸着材セルソーブのような水に浮く油吸着材を使用して回収します。
セルソーブは油と接触することで瞬時に油を吸着ます。自重の約10倍の油を吸着し、一度吸着した油は外部へ再溶出しません。
土壌や路面にこぼれた場合は、バイオフューチャーの粉状の油吸着分解剤オイルゲーターを使用します。
オイルゲーターは油と接触することで瞬時に油を吸着し、一度吸着したら再溶出しません。粉状なので路面の凹凸に入った油も吸着できます。
オイルゲーターは生分解性の天然成分でできていますし、使用後は内部に含まれる微生物の力で油を分解するので、自敷地内ならば土壌の中や上に放置しておくことができ産業廃棄物として処理する必要がありません。
消防や行政へ連絡をする
これは最後にというわけではなく上記のどの段階でもいいので、時間がある時に行政や消防に連絡をします。
連絡をする際は、流出事故が発生した日時と場所、流出した油の種類や量(推定でも)、それまでに行った対応等を連絡するとその後のやり取りがスムーズになります。
油流出事故が起きてしまったために備えておくことが重要!
油流出事故はどれだけ迅速に対応できるかが重要であるか、ここまでご覧になった方はおわかりいただけたかと思います。
その為にも油吸着材等の油流出事故の対策品を常備しておき、万が一油流出事故が起きた際にどのような手順で何を使用するか頭に入れておくことが、油流出の被害を抑える鍵になります。
対策品と対処方法を準備しておけば数万円で済んだ油流出事故が、準備していなかったので数十万円、数百万円と費用がかかってしまったという現場が数え切れない程あります。
そして油を使用する方は自分だけではなく、マニュアルを作成するなど周りの人々と万が一の油流出事故の対策の手順を共有することも、責任者として大切な対策です。
油流出事故の備えに!スピルキットをご紹介!
バイオフューチャーのスピルキットは油流出事故が起きた際の緊急時の対策品が入っているボストンバッグに入ったセット品です。
床面や土壌に油が流出した際に油の吸着・分解をするための油吸着分解剤オイルゲーター、水面に油が流出した際に油を吸着するための油吸着材セルソーブ・セルマット、こぼれた油が拡散しないために設置するセルフェンス、その他にも対油用ゴム手袋や回収用ゴミ袋等、大量の油漏れでなければスピルキットだけで一次対策ができるセットが入っています。
ボストンバッグ状でコンパクトなのでさほど場所を取りませんし、トラックや重機等にも積んでおくことができます。
油流出事故の備えやスピルキットに関するお問い合わせはバイオフューチャーへ!
油流出事故が起きた際の責任について、責任の所在は流出させた人であること、そして万が一事故が発生した時に備え、対処法や緊急時の対策アイテムについてご紹介してきました。
繰り返しになりますが、油流出事故はどれだけ早く適切な対処ができるかが被害を抑えるための鍵であり、そのためには油吸着材等の対策品を備えておくことを責任者の方に強くおすすめします。
油流出時の対処方法、油流出時の備えに関して、今回ご紹介したスピルキットに関するお問い合わせはバイオフューチャーまでご連絡ください。
油流出事故の現場の浄化や事前対策を行ってきたバイオのプロが、現場に合ったご提案をさせていただきます。