油の分解について

油を水や土壌や床面にこぼした際の対処の方法はいくつかありますが、
その中の一つに「油を分解して無害にする」という方法があります。
今回の記事ではこの「油の分解」について詳しく話していきます。

油分解 イメージ

 

油分解・油処理の種類について

  

油処理の方法の種類は大きく分けると以下のような物が挙げられます。

油吸着材系(物理的処理)

  

油吸着剤は水を吸わず油だけを吸う吸着材で、油を吸着させ回収することが目的です。
天然素材やポリプロピレン等様々な素材の物があり、
バイオフューチャーにもセルソーブという天然セルロースを加工した商品があります。
瞬時に吸着する為使い方も簡単で、設置することで拡散防止用としても活躍します。
しかし基本的には油分解するものではない為、使用後は、吸着材は油を含んでいるので、
産業廃棄物として処理しなければなりません。(詳しくは各自治体でご確認ください)

油分解 油吸着材

界面活性剤系(化学的処理)

  

界面活性剤は日本では中和剤とも呼ばれます。
界面活性剤が持つ親油基と親水基によって油を乳化・分散させます。
つまり浮いた油や油膜を目に見えない大きさまで細かく散らしていきます。
即効性があり、油を細かくすることで天然の微生物等で分解しやすくするという利点があります。
しかし、油は細かくなっているだけで無くなっているわけではないので、
油を分解する微生物がいなければ油は分解できないという点は注意が必要です。

 

生物処理系 油処理剤(分解処理)

  

生物処理とは、微生物(バイオ)が持つ酵素の働きによって、
油を水と二酸化炭素に分解し浄化する方法です。
油吸着材や界面活性剤とは異なり油を分解することで無くしてしまうので、
産業廃棄物として処理する必要が無くその分の費用をカットできるのが油分解 処理のメリットです。
また化学的な成分を使わないので環境への負荷が少ないという利点もあります。
しかし油の濃度が高くバイオへの負荷が大きいと、浄化に時間がかかってしまう可能性があります。
バイオフューチャーのオイルゲーターは油の吸着とバイオによる油分解の
両方の性質を持っており、油に関する様々なシーンで活躍しています。
土壌汚染の現場で活躍しております。

油分解 オイルゲーター

油分解のしくみ

  

それでは油はどのように分解されていくのでしょうか。
バイオフューチャーのオイルゲーターを例にして説明していきたいと思います。
オイルゲーターは綿花の種子の産毛を特殊加工した物です。
油を含む綿花の種子には油を好んで食べるバイオが住み着いており、
そのバイオを生かしたまま加工することで天然のバイオを活用することができます。
オイルゲーターを油に対して撒くと、毛細管現象で油を内部に取り込みます。
その吸着した油を、油好きのバイオがエネルギー源として体内に取り込みます、
そして一部は菌組織として、一部は水と二酸化炭素にと油分解されていきます。
オイルゲーター以外のケースでも油と油分解菌が接触し、
油分解菌が油をエネルギー源として取り込み、体組織と水と二酸化炭素に分解する、
という原理は変わりません。

  

油分解 分解イメージ

 

土壌の油分解について

  

燃料タンクから油が漏洩してしまったり、
配管が痛んでいていつの間にか油が漏れてしまい土壌が汚染してしまった、
という相談をよく受けます。
土壌に漏れてしまった油の分解には粉状の油吸着分解剤オイルゲーターが最適です。
まずは調査会社に依頼し油の汚染範囲(広さ・深さ)・濃度を測定し、
その汚染濃度に応じた量のオイルゲーターを汚染範囲に撒きます。
油とオイルゲーターが接触することで吸着・分解していくので重機などで撹拌します。
あとは土の中で放置しておけば油はバイオによって分解していきますし、
オイルゲーター自体も天然成分で生分解性なので役目を終えると、
環境に悪影響を与えることなく土に還っていきます。
よって油で汚染された土を産業廃棄物として処理する必要がなく、
原位置で、そして比較的安価に処理することができます。
バイオフューチャーではオイルゲーターを販売しているだけでなく、
汚染土壌の浄化作業も行っておりますので、土壌汚染にお悩みの際は、
お気軽にお問い合わせください。

  

油分解 土壌汚染実例

  

油分解できない油ってあるの?

  

オイルゲーターは液体の油ならば鉱物油・植物油問わず全般を分解することができます。
しかし、固形の油や粘性の高いタールのような油は吸着することができないので、
オイルゲーターで処理(油分解処理)できないことはありませんが困難です。
また粘度の高い油の
「この種類の油は?」と確認したい際は一度お問い合わせください。